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過去の展覧会

もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世~浮世絵から挿絵へ……歌川派を継承した誇り高き絵師たち

歌川豊春から始まる浮世絵界最大の派閥を「歌川派」といいます。豊春から豊国へ、そして国芳から芳年へと枝分かれし、さらに年方→清方→深水へと続く華やかな系譜がよく知られています。
しかし、この他にも優れた歌川派の系譜が存在するのです!
それが年英→英朋→朋世の系譜です。明治・大正・昭和の時代にそれぞれ活躍し、絶大な人気を得た彼らの類まれなる才能は、このまま忘れ去られるにはあまりに惜しいものがあります。
市井の人々の支持を得て町絵師として生きた国芳や芳年の気骨は、むしろ、年英、英朋、朋世にこそ、脈々と受け継がれていったと言えるでしょう。
浮世絵から挿絵へ……歌川派を継承しているという誇りを胸に掲げ、挿絵の世界で大きく羽ばたきながらも、時の流れに埋もれてしまった絵師たち。知られざる「もうひとつの歌川派」が今、鮮やかに甦ります。
また、本展では、生誕140年を迎える鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)の幻の日本画「焼あと」(明治38年烏合会出品作)も初公開いたします。


会   期 2020年(令和2)1月7日(火)~3月29日(日) ※3/27(金)で閉幕しました
開館時間 午前10時~午後5時(入館は4時30分までにお願いします)
休 館 日 月曜休館 ※ただし、1/13、2/24(月祝)開館、1/14、2/25(火)休館
料   金 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
(竹久夢二美術館もご覧いただけます)

 


お知らせ:

ギャラリートーク

すべて午後2時より約45分間、事前申込不要、無料(要入館料)

1/18(土)本展担当学芸員 →終了しました

2/9(日)ゲスト:岩切信一郎氏(美術史家)  →終了しました

※2月22日(土)(ゲスト:日野原健司氏)と3月7日(土)(ゲスト:朝日智雄氏)に予定していたギャラリートークは、新型コロナウィルス肺炎の感染拡大の状況を受けまして、お客様、ゲスト及びスタッフの健康と安全を最優先に考慮し、急遽、中止させていただくこととなりました。
 開催を楽しみにされていたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

作品保護のため一部展示替えを致します

作品保護のため一部展示替えを致します

前期:1/7(火)~2/2(日)

中期:2/4(火)~3/1(日)

後期:3/3(火)~3/29(日)

 

*会場構成、出展絵師は変わりません。

 

太田記念美術館と連携企画展!


本展の半券を太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10)で開催の「鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 朝日智雄コレクション」(2/15(土)~3/22(日))にてご提示いただくと100円割引でご覧いただけます。
また、上記展覧会の半券を当館でご提示いただくと、本展を100円割引でご覧いただけます。半券1枚につき1名様1回限り有効。他割引との併用不可。
※現在、太田記念美術館は臨時休館中です。

 

前期・中期・後期出品リスト

 前中後期出品リスト

弥生美術館「もうひとつの歌川派?!」展 前期・中期・後期出品リスト
◆前期:1/7(火)~2/2(日) ◆中期:2/4(火)~3/1(日) ◆後期:3/3(火)~3/29(日)
入れ替え作品のみのリストで、通期展示作品(鰭崎英朋・神保朋世・他)のリストは含みません。
歌川国芳・月岡芳年・右田年英・落合芳幾の作品あわせて約50点が入れ替わります。

 

月岡芳年・画「東京自慢十二か月 六月 入谷の朝顔 新ばし福助」明治13年 弥生美術館蔵
江戸から明治へ、激動の時代を生き抜いた芳年。本作は明治美人が東京名所を案内するシリーズの一枚。6月は入谷の朝顔市で、キュートな猫柄の着物がポイント。本展では芳年の「血みどろ絵」も展示します。
右田年英・画「旅順口の海戦に我富士艦砲術長山中少佐奮戦之図」明治37年 弥生美術館蔵
没後95年を迎える右田年英(みぎた・としひで)は、月岡芳年(つきおか・よしとし)門下の四天王の一人。画家として群を抜く力量を持って活躍し、浮世絵の衰退期から挿絵興隆期の狭間を生き抜いた年英。真面目で温かく、実直かつ控えめな人柄。貴重なスケッチや手製のかるた等も公開。

 

鰭崎英朋・画「白百合」『婦人画報』大正5年6月号 弥生美術館蔵
右田年英門下のエース・鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)。父親がいなかった英朋にとって、年英は師匠であり、また父親のような存在でもありました。本展では皆様のご要望にお応えし、英朋美人をずらりと展覧! 当時「鏑木清方と双璧」と称されて挿絵界を牽引した抜群の画力に注目。そして2020年は、英朋の生誕140年の記念年。新発見された日本画作品「焼あと」(明治38年開催の烏合会出品作)を初展示。この度の公開には同じ年英門下だった大親友の存在が……。
神保朋世・画/邦枝完二・作「振袖役者」『時事新報』 昭和10年 弥生美術館蔵
日本橋生まれの神保朋世(じんぼ・ともよ)は、17歳で鰭崎英朋に入門。歌川派の系譜を引いた「最後の浮世絵師」の名にふさわしい、シャープで美しい挿絵を数多く描いています。代表作は野村胡堂の「銭形平次捕物控」。戦前戦後と長く挿絵画家として活躍した一方で、日本画制作にも積極的に取り組みました。

 

 

 

 

 

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