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過去の展覧会

アンティーク着物万華鏡 ー大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー

「着物にチャレンジしたいけれど、ルールが難しそう」と敬遠している人はいませんか?
しかし、本来着物とは、それほど厳密なルールに縛られるべきではなく、もっと自由に楽しんでいいのです。それを証明してくれるのが、戦前の抒情画です。それらを見ると、着物の着方は決して一様ではなく、着る人の好みや個性を反映し、千差万別だったことがわかります。
もうひとつ現代人を悩ませるのが、コーディネート。本展ではスタリストの岩田ちえ子が、抒情画をアンティーク着物によって再現し、さらに同じ着物に違う帯や小物を合わせ、一枚の着物がとり合わせ方によって、異なる雰囲気に変貌する醍醐味をお見せします。
角度によって様相を変える万華鏡のように、着物も着付けやコーディネートによって変化する様を、御覧いただきます。

 

【竹久夢二美術館との合同企画展です】


会   期 2019年7月5日(金)~9月29日(日) 
開館時間 午前10時~午後5時(入館は4時30分までにお願いします)
休 館 日 月曜日
※ただし、7/15、8/12、9/16、9/23(月)は開館、
 7/16、9/17、9/24(火)休館
料   金 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
(竹久夢二美術館もご覧いただけます)

 


お知らせ:

【同時開催】「長襦袢の魅力 ~着物の下の遊び心、女心~」

間中、弥生美術館3階では「長襦袢の魅力 ~着物の下の遊び心、女心~」を開催します。これまで顧みられることのなかった襦袢の魅力を紹介する初の展覧会です。
大正~昭和まで、着物姿の大事な要素であった「襦袢」ですが、現代にあっては、「下着」という位置づけとなりつつあり、振りや袖口から見えてはいけないもののように扱われることさえあります。

ところが、当時の美人画などを見ると、振りや袖口からこぼれる襦袢は、地味な着物に華やかさを添えるための、大切な「色彩」だったことがわかります。
また、現代ではほとんど白や淡色、無地になってしまった襦袢ですが、戦前は、花柄をはじめとし、幾何学文様や動物柄など、多種多様な文様がありました。中には、気球や、お座敷遊びに興じる人々を描いたものまであり、隠れたところに大胆な文様を着て楽しんでいた日本人の遊び心が、しのばれます。
企画展示「アンティーク着物万華鏡」に併せて開催し、襦袢の魅力を再発見していただきます。

 

 

 

ギャラリートーク

◆7月20日(土)

・午後2時~ 弥生美術館の展示を解説。(スタイリスト・岩田ちえ子さんが参加されます。)

・午後3時~ 竹久夢二美術館の展示を解説。

事前申し込み不要 要入館料

 

◆8月11日(日)、9月22日(日)午後2時~4時にも開催いたします。

8月11日は長襦袢の展示をメインにしたトークを予定しております。

岩田さんは8月11日は長襦袢の展示、9月22日は竹久夢二美術館の展示解説にご参加いただきます。

 

 

「(仮題)ニューファッション」高畠華宵/画 出典不明 大正末~昭和初期
夏の着物をミディ丈になるくらいおはしょりを取ると、バタフライスリーブのワンピースに早変わり。華宵が100年前に考案したアバンギャルドな着こなし。   
岩田ちえ子/スタイリング、着物所蔵
華宵の「ニューファッション」をアンティーク着物を用いて再現。
衣裳改造作家・久村み幸/制作、岩田ちえ子/スタイリングと所蔵、大橋愛/写真 

 

志村立美の挿絵に描かれた着物姿を、アンティーク着物を用いて再現。菊池寛は、流行や風俗を敏感にとらえて作品に織り込んだ作家であるが、女性の着物姿にも、当時のモダンな雰囲気が反映されている。
岩田ちえ子/スタイリングと所蔵、大橋愛/写真
「結婚天気図」菊池寛/作、志村立美/画
『主婦之友』昭和13年4月号 

 

 

 

 

 

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